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2014年度伊藤熹朔賞 本賞 

土屋茂昭 Shigeaki Tsuchiya [東日本支部]

【むかしむかしゾウがきた】
演出:浅利慶太 上演団体:劇団四季
劇場:自由劇場[2014/12/14-2015/1/12]

衣裳に対して

衣裳家としてのデザインスピリットを彷彿とさせるデザイン画がとても楽しく魅力的。その「楽しさ」が時間を掛けた丁寧な手作業に反映され、且つ豊かなテクスチャー表現に繋がっている。中世日本の時代考証を踏まえた自由なデザインも素晴らしい。

略歴
1951年生まれ 広島県出身
1972年劇団四季舞台美術部 金森馨、ジョン・ベリーに師事。1983年劇団四季美術部長 ミュージカル「CATS」の美術総合デザインを担う。2000年TSUCHIYA CO-OPERATIONを設立してフリー 。
近年の主な作品に「鹿鳴館」(四季 自由劇場)、ミュージカル「EVITA」「李香蘭」「南十字星」「ウエストサイド物語」(四季劇場秋)、地球ゴージャス「海盗セブン」(ACTシアター)、「ぼくに炎の戦車を」(ACTシアター/韓国国立劇場)、「ハロー・ドーリー」「ショウ・ボ―ト」(富山オーバードホール)、「鶴姫伝説」(坊っちゃん劇場)「チャンバラ」(ザ・スズナリ)他、装置・衣裳を多数手掛ける。日本舞台美術家協会副理事長 大阪芸術大学客員教授。

伊藤熹朔賞2014_本賞写真提供:劇団四季

2014年度伊藤熹朔賞 新人賞

西原梨恵 Rie Nishihara[東日本支部]

【錬金術師】
演出:鈴木勝秀 上演団体:演劇集団円
劇場:東京芸術劇場 シアターウエスト[2014/5/20-6/1]

上記舞台などの衣裳に対して

コンスタントに衣裳家としての経験を積み重ねる中で、デザイン力、表現力に磨きが掛かっている。将来性を感じる。更なる発展を期待できる。

伊藤熹朔賞2014_新人賞

略歴
1977年2月20日生まれ。愛知県出身。
大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科卒業後、舞台衣裳デザイナー緒方規矩子氏に師事。
第37回伊藤熹朔賞奨励賞受賞。東京藝術大学音楽学部オペラ科非常勤講師。
最近の主な作品として、「エドワード二世」・「十二夜+私、マルヴォーリオは」(森新太郎演出)、「茅渟の誓い」(謝珠栄演出)、「錬金術師」(鈴木勝秀演出)、「コシ・ファン・トゥッテ」(粟國淳演出)、「スワン」(深作健太演出)、アンチゴーヌ(栗山民也演出)、「ミせス・サヴェッジ」(山下悟演出)、「NARUTO」(児玉明子演出)がある。

2014年度伊藤熹朔賞 奨励賞

濃野 壮一 Soichi Nono[東日本支部]

【4時48分サイコシス】
演出:笛田宇一郎 上演団体:笛田宇一郎演劇事務所
劇場:テルプシコール[2014/5/15-18]

装置に対して

シンプルにデザインされた空間が魅力的。長年の経験値から紡ぎ出される確かな技術力、デザイン力があるからこそなし得る技。高く評価できる。

伊藤熹朔賞2014_奨励賞

略歴
1973年京都市立芸術大学美術学部工芸科卒業。
広告デザイナーの傍ら1977年「蜷川教室」(蜷川スタジオ第1期)に参加。プロの演劇と出会い、舞台美術デザイナーを目指す。
1980年代初めより小劇場の舞台美術を手掛ける。以後、小劇場のみならず、新劇・コンサート・地域演劇などの美術に携わる。
1994年文化庁海外研修員といて渡仏。フランス中部のクレルモン・フェラン及びパリにて、「フランス公共劇場」のシステムと、地域演劇・劇場を研修。
1997年に発足した(財)静岡県舞台芸術センター(SPAC)に参加するも、同年11月に退団。
1999年以降フリーランスのデザイナーとして、製作工房「ATELIER NONO」主催。舞台美術と衣裳製作を主な業務としている。

2014年度伊藤熹朔賞 特別賞

朝倉 摂 Setsu Asakura
舞台美術家

長年に渡るエネルギッシュな表現活動が、舞台美術家の社会的地位の向上に繋がるとともに、今も尚力強く、多くの後進の道標となり得る存在であられることに感謝の意を表しこの賞を贈る。

略歴
1922年7月16日東京、谷中生まれ。幼い頃より日本画を学び、1953年上村松園賞を受賞。
1970年に渡米。これを契機に本格的に舞台の仕事を始める。実験的な演劇から伝統演劇、オペラまで幅広く手がけた。
2014年3月27日没。
1980年テアトロ演劇賞、1986年芸術祭賞、1987年紫綬褒章、1988年朝日賞、日本アカデミー賞優秀賞、東京都民文化事業賞、1991年紀伊國屋演劇賞、1995年、読売演劇賞最優秀スタッフ賞を受賞。2006年舞台美術家としては初となる文化功労者、2014年旭日重光章を顕彰した。
代表作は「近松心中物語」、「にごり江」、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」、「エンジェルス・イン・アメリカ」、「海の上のピアニスト」、「W;t~ウイット~」、「女相続人」、シアター1010「ベルナルダ・アルバの家」。映画では、市川崑「つる」、篠田正浩監督「写楽」、「梟の城」の衣裳。