2010年度 第38回伊藤熹朔賞決定のおしらせ
2010年度伊藤熹朔賞 本賞
二村 周作 Shusaku Futamura [東日本支部]
【キャバレー】
演出:小池 修一郎 上演団体:ホリプロ 劇場:日生劇場[2010/1/7~29]
装置に対して
大きな空間にもかかわらず、作品の持つ退廃的なイメージを重量感のある造形力で表現している。また、創りあげた空間の強さを感じさせる作家の力量が認められる。

略歴
1969年東京生まれ。
武蔵野美術大学卒業後、舞台美術家・島川とおる氏に師事。
2000年より2年間文化庁芸術家在外研修員としてCentral Saint Martin's College of Art&Designなどにて研修。
修了後美術家レズ・ブラザーストンの元で学ぶ。
2005年 伊藤熹朔賞新人賞受賞。
2007年 読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞。
2010年度伊藤熹朔賞 新人賞
乘峯 雅寛 Masahiro Norimine[東日本支部]
【トロイアの女たち】
演出:松本 祐子 上演団体:文学座 劇場:文学座アトリエ[2010/9/7~20]
装置に対して
空間的な制約を受けながら、簡素な中にも視覚的鮮烈さを持って作品の内容を表現している。また、同じ空間での他公演に於いてもイメージを一変させる表現があり、装置家としての力量と可能性を感じさせる。

(写真撮影:飯田研紀)
略歴
1979年生まれ、埼玉県出身。
2002年 多摩美術大学卒業後、文学座に所属。
2004年 文学座アトリエの会“TERRA NOVA”でデビュー後、劇団公演を中心にオペラ、人形劇など活動の場を広げている。
2007年 文化庁新進芸術家海外研修員として渡英。
2011年 読売演劇大賞優秀スタッフ賞受賞。
2010年度伊藤熹朔賞 奨励賞
佐々波 雅子 Masako Sazanami[東日本支部]
【山火】
演出:亀井 光子 上演団体:劇団俳優座 劇場:劇団俳優座5階稽古場[2010/10/17~24]
装置・衣裳に対して
韓国現代劇の戯曲を良く理解し、限られた空間の中で風土的な質感や工夫を持って多場面を良く表現している。また、作家の作品に対するあきらめない手創り感が感じられる。

略歴
1963年生まれ。東京都出身。
1986年 東京芸術大学美術学部デザイン科ヴィジュアルデザイン専攻卒業。舞台美術家島川とおる氏に師事。
1991年 演出家藤田傳氏に出会い、氏の率いる『劇団1980』の舞台装置、衣裳プランを中心に活動展開。その後、多くの劇団や音楽団体等からの依頼による舞台美術および衣裳プランを行い、現在に至る。日本舞台美術家協会理事。
2010年度伊藤熹朔賞 特別賞
島澤 京子 Kyoko Shimazawa
コスチューム京
バレエ衣裳専門の製作者として、名古屋を中心に関東、関西、四国と幅広い地域のバレエ衣裳製作を手掛ける。
また、独自に開発したブレードとビーズを使用した製作手法は多くのバレリーナから賞賛されている。その長年にわたる製作活動と功績に対して。
略歴
1934年生まれ。(有)コスチューム京 代表取締役。
中学生から名古屋の越智インターナショナルバレエ団でクラシックバレエを学ぶ。結婚・出産を機にクラシックバレエから引退。
その後、バレエ団の依頼を受け、衣裳製作を始める。モスクワバレエコンクール参加者の衣裳製作にボランティアで参加。独学でバレエ衣裳の研究を続け、ブレード(細紐)とビーズを使用した独自の製作手法を考案、高い評価を得るとともに、バレリーナの気持ちが分かる衣裳製作者との定評がある。
現在では、名古屋のバレエ団公演の約半数を手がけるだけでなく、NPO法人NBAバレエ団(埼玉)を始めとする関東域、京都、四国など、その活動範囲は広域に及んでいる。76歳の現在でも、自宅に隣接するアトリエでスタッフ9名と共に製作活動を続けている。